久しぶりの「金持ち父さん」

金持ち父さん
サラリーマン時代、私は来たるべき独立の日に備え、いわゆる起業本(脱サラ本)を何冊も読んでました。いや、何十冊かな。
でも、実際には独立する勇気は無かったし、そもそも何をすれば良いのかも考えられなかった。そして転職の繰り返し。結局、脱サラのきっかけになったのは、リストラという有無を言わせない外部の力だったのです。

さて、昔お世話になった起業本のうち、何冊かは今でも自宅の本棚に並んでいますが、数日前、ふと本棚に目をやると『金持ち父さん』シリーズの中の『金持ち父さんの起業する前に読む本』というのが目に留まり、ここ数日、寝る前などに少しづつ読み返しています。

まだ再読の途中ですが、著者のロバート・キヨサキさんが位置付けているビジネスに関わる4種類の人間(1投資家/2ビジネスオーナー/3自営業者/4従業員)のうち、私は明らかに3の自営業者(スモールビジネスオーナー)だと思い知りました。もちろん、4つのタイプは左に行くほど『金持ち父さん』になれる可能性が高くなりますから、私には『金持ち父さん』は夢物語のようです。

私は、ビジネスの仕組みを作って事業を拡大するような本チャンの起業家タイプではないし、そういう野心も無い。なにしろ、今更チームを作るのが面倒。もう組織には戻れません。そう思って、よくよく本の表紙を良く見たら「ビッグビジネスで成功するための10のレッスン」って書いてあるよ。自分には関係無い訳だ。当時はビッグビジネスとスモールビジネスの違いが、実感として判らなかったのかもしれません。どちらかというとこの本は、VCでの投資に役立ったかな。

ところで、本を読んでいくと、「そうそう!」って思う部分が多いんです。
例えば、
「間違いを犯すことに対する恐怖心を打ち破らないと起業家にはなれない」⇒俺もミスは怖かったし今でも怖い
「間違いに対するその人の姿勢が、最終的にその人が人生で成功するかどうかを決める」⇒その開き直り精神が俺にも欲しい
「敗者は失敗するとそこで止めてしまうが、勝者は成功するまで失敗を繰り返す」⇒結局そういうことだと思う
極めつけは、
「従業員は安全を求め、起業家は自由を求める」⇒そうだそうだ!
「起業家はお金よりも自分の価値観の方を大事にする」⇒ほんとにそうだ!!
などなど。

最後に、自営業歴まだ数か月の池田が表現するスモールビジネスとは・・・
「自分の好きなことだけをやって収入を得る人」
この中の「だけ」っていうのが大事なんです。
昔の上司が良く言ってました。「サラリーマンは我慢業。給料は我慢代。」確かに、サラリーマンは多くのしがらみを受けながら生きて行かざるを得ないし、ビッグビジネスの起業家に至っては、自ら多くのしがらみを造って行きます。
自営業者が良いのは、しがらみを避けながらマイペースで生きて行けるところ。私はそれを自由と呼んでいます。それが自営業者としての人生観かな。
以上おしまい