チャレンジャー

今日は4月1日
世間は新年度の始まり。9月決算の当社にとっては下期がスタートする日です。
当社のクライアントもコロナウィルスの影響を受けていますが、幸い何とか持ちこたえているので、当社は今のところ平常運転です。
そんな訳で、独り会社の当社にとって今日は通常の水曜日に過ぎませんが、個人的には4月から大きな環境変化がありました。
我が家には子供が三人います。上の男の子二人は既に独立して家にいませんが、一番下の娘が今日から社会人になりました。先週引越して家を出て行ったので、今週から老夫婦二人生活がスタートしました。これからの人生、ボクは奥さんの僕(しもべ)として仕えて参る所存です。


さて、娘のことです。
実は、東京から遠く離れた高知県で就職しました。ボクは、今から40年ほど前の高校時代に父親の転勤に付いて行って3年間だけ高知に住んだことがありますが、娘にとって高知は一人も知り合いがおらず、一度も行ったことのない見知らぬ土地でした。
勇気があるのか、無謀なのか、単なるバカなのか、はたまた親から遠く離れた場所に行きたかったのかは定かではありませんが、いずれにせよ、他にも選択肢があった中で、よく高知での就職を決断したと思います。
知り合いの家庭を見ても、家を出て遠隔地に行くのは決まって女の子です。うちも長男次男は東京にいます。先日、ある本を読んでいたら、人類は種の存続のために遠方の集団と血縁関係を結ぶ本能があり、女性がそれを率先して来たと書いてありました。つまり、女性には見ず知らずの仲間の中に入ってもすぐに馴染めるDNAが備わっており、違う集団に加わることを厭わない人が多いようなのです。変化に対する柔軟性が高いチャレンジャーですね。
翻って男性は?と言っても様々ですが、一般的に最近の男性は保守的でしょう。地元志向が強いし、チャレンジ精神も弱いような気がします。平成は、まさにそんな精神的保守化が進行した時代だったように思います。不況などの環境変化があったせいで、先人が残した財産を守ることに必死になり過ぎて、新しいことにチャレンジする気概を持つ人が減ってしまった。特に男性。そんな平成の30年間に過去の蓄えを大きく喰い潰してしまった日本のこれからが気掛かりです。でも、ボクは日本を信じています。きっとこれからいろんなチャレンジャーが現れるでしょう。
そういう意味で、ボクの娘もチャレンジャーの一人なのかもしれません。社会を動かすような大きな仕事は出来なくても、22歳で東京から高知に移り住むという勇気ある行動を通じて、周りの人に前向きな影響を与えて欲しいと願っています。


娘のチャレンジ精神を見習って、ボクも60歳を前にして新たなことにチャレンジしてみるかな!←こうやって、とんでもないことを始めるのが非保守的な人です。ボクは金融から外食に転職したり、子供が3人もいるのに独立したり、その昔は家を2軒買ってみたり、会社のブログにこんなことを書いたりと、時々奇行をします。良く言えばリスクテーカー、言い方を変えればバカです。でも、世の中には一定割合のバカが必要なんです。土佐が生んだ幕末の志士にもそんな雰囲気が無きにしも非ず、と思うのはボクだけ?
そう言えば、今日は4月バカの日でしたね。バカ万歳!

(写真は高知駅前に立つ幕末の志士達の像です)