きのう財布を落としました

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昨日、財布を落としてしまいました。現金に加え、会社と個人のクレジットカードやキャッシュカードなどが数枚入っていました。
でも、無事に見つかりました。
「なーんだ、良かったね。」って話ですが、無くした財布が見つかった喜びと、人の優しさに触れた嬉しさを皆さんと共有したく、また、(届くかどうかはわかりませんが)拾い主に感謝の気持ちをお伝えしたくて、今の気持ちをブログに書かせていただきます。

昨日は、事務所から電車で3時間近くかかる北関東の某県某所で夕方まで仕事がありました。夜になって事務所に戻り、一息ついてからカバンを開けると財布が見当たりません。私が財布をなくしたのは、記憶にある限りでは人生で初めてです。「頭の中が真っ白になる」と言う表現がありますが、まさにその通り。有るわけも無い事務所のトイレを探してみたりして、間抜け丸出しです。

でも一旦冷静になって、最後に自分が財布を見たシーンを思い出し、その場所に電話を掛けてみました。私が思い当たる場所に財布は残っていませんでしたが、誰かが拾って届けてくれたそうで、電話口の方から「その財布ならこちらで保管しています。」と言われました。

そして今朝、また3時間かけて同じ場所に行き、財布を受領しました。財布を拾って下さった方は、お名前も連絡先も告げずに立ち去られたのですが、財布の中の貴重品は現金を含め全てそのままだったのに、名刺が1枚だけ消えていました。ひょっとしたら、拾い主の方が記念に名刺をもらってくれたのかもしれません。
もし、私の財布を拾われた方が、名刺に記載してあるURLからカルタゴのHPをご覧になり、このブログのページに目が留まったら、是非ご一方ください。いえ、無理にご連絡いただけなくても構いません。でも、感謝の気持ちだけはお伝えしたいのです。「どうもありがとうございました。」

実は、かく言う私も財布やらカードやらを拾うことが多い人間です。いつも下ばかり向いて歩いているからでしょうか。ここ2、3年の間には、記憶しているだけで、財布を2回、携帯電話を1回、ICカード類は数回拾いました。もちろん、全て拾得した場所の管理者や最寄りの交番に届けたので、本人の元に戻っていると思います。
そして、私も基本的に今回の方と同様、自分の名前などを告げたことはありません。面倒なんですよね。
でも、逆の立場になって、落とし主がこれほど感謝していることを知りました。日本では、金目のモノを落としても見つかる確率が高いと聞きますが、その言葉を実感しています。日本って、やっぱり良い国ですね。

さて、先ほど事務所に帰って来て、今日の日めくりをめくると、「善悪の報いは影の形に随うが如し」とありました。「日頃の行いは、影のようにそのままの形で自分に帰ってくる」という意味ですが、これまで拾得したものをネコババしないで良かったなーと、ほっとしております。神様が見ていて下さったんでしょう。

財布を拾って下さった方、本当にありがとうございました。この文章を読んで下さる可能性はゼロに近いと思いますが、心から感謝しています。
そして私も、あなたのように人から感謝される生き方をしようと、新たな思いを胸にした次第です。
「どうせ無くした金だから、パーッと飲みにくかー!」なんて安易な発想をしたら、きっと罰が当たりますね。気を付けます。

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