息子の引っ越し

春は何かと忙しい季節です。我が家には子供が3人いるので尚更です。
今から8年前の2009年春、長男は地方の私立大学に進学し、家を出て独り暮らしを始めました。うちは3LDKマンションなので、それまでは次男と長女が一緒の部屋にいましたが、ようやく下の二人にも個室を与えられるようになり、実は長男が家を出て行ってくれて安堵したのでした。何ちゅう親でしょ。この年は次男の高校受験もあったので特に大変でした。その後、7年前には長女が中学に上がり、5年前には次男が大学受験に失敗して浪人生になりました。ちなみに私が最後に勤めていた会社から突然のリストラを宣告されたのもこの年の春でしたから、3月の終わりに次男と二人で諏訪に行き一泊二日の反省合宿をして、諏訪大社で厄払いのお参りをして来ました。そして4年前の春に次男は都内の大学に長女は高校にそれぞれ進学(いずれも私立)。3年前と2年前は静かな春でしたが、去年の春は長女の大学受験で大騒ぎでした(今は私立大に通ってます)。・・・かなりしつこいですが「私立」というのは強調しておきたい部分です。・・・

この春、次男が大学を卒業しました。私も家内も18歳で親元を離れた経験があるので、子供達には出来るだけ独り暮らしをさせたいと考えています。ですから、次男は東京の会社に就職しますが有無を言わさず家から出て行ってもらいました。今週引っ越しが完了し、今では次男の部屋はすっからかんです。新しい住まいは、我が家のある多摩エリアとは都心を挟んで反対側の千葉県市川市にあるアパートです。初めての独り暮らし。本当の自立はこれからです。

8年前までは家族5人で住んでいた家ですが、これでいよいよ夫婦と娘の3人だけになってしまいました。でも、寂しさは半分くらいで、残り半分は子供が成長した喜びと、また一人扶養義務から解放された安堵感です。
結局、夫婦共に歳をとったということですね。私達の親もその昔、きっと同じような複雑な思いを味わったのでしょう。そして、子供達もいつか同じように子供(つまりボクらの孫)を送り出すのでしょうか。結婚して子供を持つかどうかは本人の自由ですが、子供を育て上げる経験は悪いことではないと思います。お金の面では辛い事ばかりですし、何かと腹が立つことも多いのですが、子供の成長は自分の成長そのものだと実感していますし、子供がいるから「まだがんばるぞ!」という前向きなエネルギーが沸き上がって来るのも事実です。この連鎖は出来れば次の世代に繋げて行って欲しいなぁと思います。

明日から4月。ようやく井の頭公園の桜も咲きました。世の中は新年度。カルタゴは第5期の下半期がスタートします。何だかんだとぼやきつつも、池田がんばります。