ニュースでも話題になった東京オリンピックのエンブレム問題。
ところで、この話題を商売に結び付けたコンビニの話はご存知ですか？

私の住む東京都小金井市にあるJR中央線/武蔵小金井駅の北約200mのところにセブンイレブンがあります。このセブン、とても狭いお店なのですが、オーナーさんがアイデアマンで、POPなどの販促努力で売上を伸ばしているそうです。
最近このお店では、ボツになった例の五輪エンブレムをパロディー化した販促POPを作成して巷の話題になりました。ネット上では、かなり盛り上がっていたようです。

FACEBOOKでも、高校時代の友人のM君が取り上げていました。彼は高知で建築デザイン事務所を経営しています。デザインに関わる仕事をしているので、こういうテーマには敏感なのでしょう。FBで何度か話題にしていたので、武蔵小金井に住む私が、現地を確認して写真を送ってあげようと、余計なおせっかい心が出てしまい、昨日セブンに行ってきました。

しかし、お店に着いても、店の中にも外にも何もありません。店員さんに「ここがおでんのポスターで有名なお店ですよね？」と尋ねると、「そうですが、昨日でキャンペーンが終わったので、ポスターは取り外し、処分するために裏に持って行きました。」とのこと。「あちゃー、そうだったん？」
「あのー、高知の友達に写真を送って上げたいのですが。」と、やんわり現物を見せて欲しい旨お願いすると、ニコニコしながら「もちろんいいですよ！」とバックヤードから使用済みポスターとPOPを持って来てくれました。
写真を撮らせていただき、「このポスター、もし捨ててしまうなら友達が欲しがるかもしれないので、いただけますか？。」と、控え目に尋ねてみたら、こちらも一発OK。「全部持って行きますか？」と言われましたが、さすがに大きいのは恥ずかくて道を歩けないので、A4サイズPOPを4枚頂きました。高知の友達に送ります。建築デザインの発想に役立ててください。“THEおでんタワー”とか。
ちなみに、いただいたPOPは五輪組織委員会からクレームがついた初回バージョンではありません。

このセブン、私の住まいとは駅を挟んで真逆なので、今まで一度も行ったことはありませんでしたが、地元にこんな素敵な商売人のお店があったことを知って嬉しくなりました。オーナーはご不在でしたが、店員さんと少し話しただけで、良いお店だと判りました。
オーナーは「売上のために必死でやってるんだ！！」とおっしゃるかもしれませんが、「地域の生活者に楽しさを感じてもらうのがお店の使命」と考えているから、こういう発想が出るんだと思います。今回のパロディーだってエンブレムを否定や批判しているわけではなく、純粋にニヤッと笑えるパロディー作品なので、地域に和みを与えてくれます。これからも、一層楽しいお店を造ってください。
ちなみに、50代の私は、若いころにパロディー文化が世の中にあふれていましたから、今回の販促センス大好きです。

友達のおかげで素敵なお店を見ることが出来ました。ありがとうM君、そしてセブンの店員さん。これからは、なるべくこのお店（セブンイレブン武蔵小金井本町2丁目店）に行くようにします。